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塩竈・もとまちアート海廊(ウォーク)
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2007/07/22のBlog
[ 11:37 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
金藤:今うかがったように、美術館展示のように、ある一定期間、同じ展示をするというのではなくて、期間中変わっていったりといったものなんですね。

佐藤:
ここにあった作品が、他で見られるかというと、そういうことではなくて、今日ここで表現しているのは、この期間、ここにしかないもの。この作品をどこか別の場所へもっていって、ということはおそらくない。この40日間しか存在しない作品だということです。この場所にしかないのだというようなことを思っていただければと思います。

金藤:
そのあたりも新しいアートの楽しみ方ではないかと思います。
会場の方におうかがいしたいのですが、ここが銀行だったときに利用されていた方はいますでしょうか。
(会場――いない)。
建物の中に入ってみての感想をお願いします。

来場者1:
光がたくさん入って、展示物が見やすかったです。部屋が区切られていて、作家の個性がとても魅力的でした。

来場者2:
この建物自体がたいへん魅力的というか、非日常感が、見ていてとてもおもしろかった。

金藤:
建物自体が新鮮ということですね。ここに来ただけでも意味があると思われた方も多かったと思うのですが、街の方におうかがいしたいと思います。この建物がこうして使われたことについてどう思われますか。

高梨:
ほぼ全作品を拝見したのですが、ちょっと怖いなと思う作品も何点かあり、おのおのの価値観によってそうしたものをつくったんだろうなと、感心いたしました。完成されたアートというより、身近なアートと先ほど私言ったんですが、本当に目の前にあるものをどのように加工するかによって、新たなアートがうまれてくるのを人文なりに発見したんじゃないかなと思います。

只野:
ぼく、以前からイベントとかあるごとに、この建物の中にいろんなものを入れたり出したりしてたんですが、たまたま一番上までのぼって、各階ずっとのぞいてみて、その時思ったのは、これもともと銀行さんで、4階は独身寮だった。1部屋1部屋に畳なんかあって、窓には網戸があって、すごく生々しいですよ。ここで、昼は上司にしぼられ、夜はここでやけ酒なんか飲みながら、上司の悪口なんか言ってる人いたんだろうなと。怨念なんか感じるあやしい雰囲気の4階でした。

2007/07/21のBlog
[ 00:52 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
(1)よりつづく

金藤:
ありがとうございました。今回、展示会場はこちらの建物(※「くるくるアートセンター」 と呼ばれる旧徳陽シティ銀行)とストリートということで、ふたつに分かれているのですが、美術館に行ってアートを楽しむ、というのはわかりやすいですが、今日、本町に来て、どこから見たらいいんだろうかと思っている方もいらっしゃるかもしれないんですけど、そのあたり、どのように鑑賞すればよろしいのでしょうか。

門脇:
今回のコンセプトは、みなさんにお配りしておりますマップ、チラシにも書いてありますが、「街にはすでにアートがあふれている」。
今回、現代アートという分野のアーティストを何人か連れて下見を行ったのですが、各人各様に「ここはおもしろい」とか「自分のアートではとても太刀打ちできない」というような感想をもらしていました。これはアート作品で街を埋め尽くしてしまうよりも、アート作品をポツリポツリと置くことで、街そのものを見せた方がずっとおもしろいんじゃないかと、そんな風に思いました。
そこで今回は街の中出自分なりの「アート」をさがしてもらうという見方。ただそれだけですと、どうしてもアートを期待して来た方をがっかりさせてしまうかもしれないと思いましたので、「美術計画」のみなさんのお力をお借りして、この旧徳陽シティ銀行――「くるくるアートセンター」という新しい名前をいただきました――ここで、「美術計画」さんたち30人をこえるみなさんの意欲作を見られる。
街から現代アートまで、すべて見られる。こういう企画になっております。

金藤:
今度は街のみなさんにおうかがいしたいのですが、現代アートだとか、この街にどんなものがやって来るんだろうと不安もあったのではと思うのですが、そのあたり、率直に感想をいただけますか。

伊勢:
はじめに芸術ということを聞いた時には、美術館とかの立派な額に入っている絵であったり、そういったものが浮かんだんですけども、いろいろな話の中で聞いたり見たりしているうちに、今回やって来た芸術は、そういったものとは絶対に違うものなんだなぁと。でも参加して誰でも気軽に楽しめそうな、この建物(「くるくるアートセンター」)や街中にも、無造作にポンポンと置いてあったり、何かおもしろいことになっていくのかなと思っています。

高梨:
アートという言葉から受けるイメージというのは、完成されたもの、というものですね。しかし身近なもので、自分の心にあったもの、これから癒しというものを重視した時代をすごしていくために、今回のようなものも必要なんだなぁというようなことを、自分の中で感じました。

只野:
ぼくはですね、話を聞いたときもよくわからなかったし、今もよくわかんないですね。ですから、ぼくにとってアートは「えーと」みたいな。「アート」じゃないくて「エート」。門脇さんに、「ただのさんのところもアートですよ」と言われたんですけれども、よくわかんないですね。
よくわかんないまま40日間、過ごしていって、最後に41日目に、「あ、ぼくもアートだったのかな」と思えればいいのかなと。41日間、精進して、アートの仲間入りしようと。
今はわかりません。

金藤:
ありがとうございました。みなさんそれぞれ、よくわからなかったというお話ですとか、美術館で見るようなアートだと思っていたけれども、実際、街にやって来たアートは自分たちにとって身近なものだったというようなお話だったのではないかと思うのですが、会場の他の方にもお聞きしたいと思います。
今回、本町にアートが来るということで、何か不安に思っていたことなどありますか。

阿部平太郎:
非常によかったなと思います。

金藤:
だいたいここに来た時、(作家の)みなさんは塩竈出身なんですかというような質問を受けたのですが、塩竈出身ということではなく、それどころかほとんど塩竈からすればよそ者の方達が来て盛り上げていく感があるんですが、公共の公園とか、広場とかしか使わせてもらえないのかなと思っていたのですが、そうではなくて、商店街の中にどんどんアートが入り込むことができたというのが、逆にこの街のふところの深さに驚きました。このあたり、門脇さん、去年から塩竈に入り込んでいらっしゃったんですよね。

門脇:
去年の12月に「大漁旗ツリー・プロジェクト」ということで、みなさんが座っているこの「くるくる広場」に、大漁旗を使った18メートルのツリー状のアート作品をつくり、その内側にイルミネーションを光らせる――イルミネーションは本町通りまちづくり研究会の方がたが、以前から取り組まれていたものなのですが――といったことを昨年、まず手始めにというか、やりました。
どうしても街の中でアートをやっていると、公園ひとつ使う場合にも、個人の力でどうにかなるものでは全くなく、人と人とがひとつの目的をもって、同じ方向に向かないと動きになっていかないし、どんな素晴らしいものを作ったとしても、それをいいと思う人がいなければ――いいものに結果的には「なる」んでしょうけど――実際に活きている人の幸せにはなっていかない。そういう意味で「大漁旗ツリー」ということで、「まち研」のみなさんに「なかなかおもしろいんじゃないか」と言ってもらい、そうした積み重ねの上に今回のアート・ウォークもあるのなかと思います。
突然人の家に上がり込むようなことは、アートに限らず失礼なことで、信頼関係というのが、今回の企画を始める上でも、非常に重要でした。

(つづく)
2007/07/20のBlog
[ 00:08 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
7/1、「もとまちアート海廊」のオープニング時に行われた「もとまちアート・シンポジウム」の様子をテキスト化しました。以下、何回かに分けて連載してまいります。

*****************

金藤美智子:
エーコさん(※出展作家。シンポジウム直前に衝撃的なパフォーマンスを行った)の後でとってもやりづらいんですが、それ以上に盛り上がっていきたいと思います。それでは、アートにまつわるシンポジウムということで、こちらの方でいろいろとお話をしていただきたいと思うんですが、今日は街のスピーカーでも流れているということで、堅苦しいシンポジウムではなく、おしゃべりの延長という感じでやっていきたいと思っています。
では最初に、簡単な自己紹介と今日のシンポジウムに対しての意気込みのようなものを一言ずつ、聞かせていただきたいと思います。
私は今日の進行役をつとめさせていただきます、もとまちアート海廊コーディネーターの金藤美智子です。よろしくお願いいたします。

高梨英行:
みなさん、こんにちは。今日のアートウォーク、本当にたくさんおいでいただきまして、ありがとうございます。私は本町で「器の郷 ひろ埜」という伊万里焼の専門店をやっております、高梨英行と申します。よろしくお願いいたします。
今回、若い芸術家の方々とすばらしいジョイントを組むということは、本町のよさとあいまって、新しい商業形態も生まれてくるんじゃないかと期待しております。

伊勢誠一:
同じく、本町通りの御釜神社前で、「やまだ屋」という昔なつかしい駄菓子屋をやっております。お帰りの際にはどうぞ、くじ引きとか、たすけとかやっておりますのでご覧ください。
私も同じく本町通りまちづくり研究会の方で、街の中で、楽しさ、うれしさをいかに表現してお客さんに喜んでいただけるかなというような感じでいろいろ考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

只野敏雄:
えー、みなさん、こんにちは。本町通り、壱番館の中で靴屋アンド足屋をやっております、只野と申します。楽しく仕事をしていくのが幸せだなといつも思っています。お客さん来ないとか、街がさびれていくということは、先ほどの歌(※シンポジウム前のエーコ氏によるパフォーマンス)じゃないですけど、「あー」と言いたくなるような生活はしたくないと常々思っています。

門脇篤:
仙台在住のアーティストで門脇と申します。もともとは絵を描いていたんですが、その後、街の中でアートをするという形態に移っていって、街の中でアートを飾る場までつくっていくというプロジェクト・アートというようなものを最近やっていて、そんな中で本町の方とお会いすることができ、今日このようなことになったというしだいで。きっと梅雨時にもかかわらず、今日こんなに晴れたのはみなさんのおかげじゃないかと思っています。

佐藤幸三:
「美術計画」の佐藤と申します。「美術計画」は30人ほどの作家さん含めて、建物の中でいろんなことさせていただこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

金藤:
ありがとうございました。今ご紹介いただいたみなさんとごいっしょに、今日はお話をしていきたいと思います。
まず最初は、今日、塩竈じゃないところからいらっしゃったという方、どのくらいいらっしゃいますでしょうか。一番遠くから来たんじゃないかという方、いらっしゃいますか? みなさん、仙台から?
塩竈じゃないところからいらっしゃった方も大勢いらっしゃると思うんですが、なぜではこの塩竈でアートをすることになったのか、というあたりのお話から、門脇さん、ぜひお聞かせ願いたいのですが。

門脇:
塩竈というのは、どうしても通過点といいますか、仙台から松島あるいは石巻へと遠出する途中にある街で、本町通りまで入って来ることはほとんどなかったんです。ところが、鳴子の方たちとアートをする機会があって(※「GOTEN GOTEN アート湯治祭」のこと)、この鳴子の方たちが塩竈のみなさんを紹介してくれた。そういったご縁がご縁を呼んで、こちらへ来ることになりました。
もちろん、紹介してもらったからといって、そこに突然アートが生まれるわけではなく、塩竈のみなさんが培ってきた、例えば商店街の両側に大漁旗を掲げる企画、これを3年にわたってすでに繰り広げられていた、この上に、じゃあもうひとひねりしてはどうか、ということで、提案させていただいたところ、いいんじゃないかという非常に広い心で受け入れてもらい、始まったのが、この「もとまちアート海廊」です。
どうしても成功しなくてはならないとか、これが失敗したらみんなつぶれてしまうとか、そういった余裕のないところで始まったものではなく、おもしろいことができれば住んでいる自分たちもおもしろいし、街に来てくれた人もおもしろがってくれるのではないか。半分、やせがまんも入っているかもしれませんが、そうした余裕の上に、このアート、文化というのはあるんじゃないか。そういうものに乗ってくれる余地が、この本町にはあったということなのかなと思っています。

(つづく)
2007/07/19のBlog
[ 23:38 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
解説:記憶と記録の曖昧な境界を有機的に関係する映像と音響で構築する、という試み。もし心の中に記憶が保管される「場所」があるとしたら、それは銀行における金庫室のようなものなのだろうか?

(コメント:齋藤高晴)
2007/07/18のBlog
[ 23:32 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
塩竈の地酒ならなんでもそろう熊久商店ショーウィンドーには田中章博氏の油彩が展示されています。かつてこのお店のすぐ裏手も海だったことから、海をモチーフとした作品を今回のために制作されました。

(コメント:門脇篤
[ 23:25 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
「まちとアート」ということで、8/27(だったと思います)の東北6県合同記事として、東北地方の地元紙におんなじ記事が載るんだそうです。写真は取材してくださったカミムラさん。

(コメント:門脇篤
[ 23:22 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
タンヨ玩具店ショーウィンドーに展示されている守屋誠太郎作品から、とうとうミッキーとミミーがはずされ、その真の姿を現しました!

(コメント:門脇篤
[ 01:09 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
塩竈どうしたいかいさん主催の門脇の話を聞く会、明後日7/20(金)が締め切りです。たぶんあんまり人来ないんじゃないかと思うので遊びに来るつもりでどうぞ。

日時:7/24(火)18:30~19:45
場所:塩竈市市民活動推進室
参加費:200円(玉こん、資料代)
申込:℡022-361-1773
2007/07/17のBlog
[ 15:27 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
「くるくるアートセンター」(旧徳陽シティ銀行)の5Fはかつての独身寮。小部屋がいくつもならんでおり、独特の空気を放っています。
それぞれの部屋にはアート作品が展示されています。

(コメント:門脇篤
かなり性格のよさそうなお顔立ちをしています。

(コメント:門脇篤
2007/07/16のBlog
[ 15:06 ] [ もとまちアート海廊(ウォーク) ]
オープニングのテープカットが始まる3分前に一部設置したものの、完全な姿になるには至らず、その後やっと一週間ほどして完成か?と思えるかたちにまでスタッフによる(というか私による)設置作業の進んだ守屋誠太郎作品。しかし送った画像を見て作家である守屋さんから「ミッキーまで作品の一部と思われては困るのではずしてほしい」との連絡を受け、「わかりました!」とはこたえたものの、ほとんど身動きのとれないスケジュールでそのままになっていました。
しかし13日のミヤギテレビの放映を見た茨城在住の守屋さんにそのことが発覚!
どうなってるんだとおしかりの連絡。申し訳ありません~
さっそくミッキーをどけるために「塩竈・みなと祭」でにぎわう塩竈へ。すると…
現地は見たこともないほどの人出。タンヨさん前の展示場所も大人気の「くじびきコーナー」でしっかりガード。タンヨさんに聞くと、やっと一体(ミッキーの方)はずしたが、忙しくてまだ一体(ミミー)どかしてない、とのこと。てんやわんやの会場で、「では水曜にまた来ます~!」(遠のいていく声)「わかりました~!」(まわりはすごい騒ぎ)
本当に作家のみなさまには、ご迷惑おかけします。
ということで、現在は作家の意図とは異なる展示になっております(逆にミミーといっしょの本作品が見られるのは、7/18午前中まで)。

(コメント:門脇篤
とうとうやってまいりました、港町・塩竈の年に一度の一大イベント「塩竈みなと祭」。今日は朝からいつになく人通りの多い本町通りですが、午後になり、3時からは一帯に交通規制が敷かれ、いよいよパレードの開始です。
写真はハーレーに乗って本町通りへと乗りつけた佐藤塩竈市長。まずはこのハーレー隊が先陣を切って鹽竈神社の男坂までを走りぬけます。
つづいて始まったのが「よしこの塩竈」なる曲に合わせて塩竈市内の小中学生が乱舞するパレード。本町通り狭しとばかり、縦横に子供たちが踊りまくります。
こんなに本町通りに人がいるのを見たのは初めてです!
まるで活気が違うと、いつもの通りがいつもとは違った通りに見えてきますね。でもこれが本来の塩竈・本町通りだったのだろうなと思います。塩竈の方に聞くとみなさん、昔はすごく活気があったとお話になるのが、少しわかったような気がしました。
夕方、観光桟橋である「マリンゲート塩竈」へ、松島湾を一周してきた鹽竈神社・志波彦神社のおみこしを乗せた御座船が到着。おごそかにおみこしがおろされ、再び町内へと向かいます。山伏やら武士やら貴族やら、さまざまな衣装に身を包んだ大人や子供が行列をつくり、さながら時代絵巻のような世界が、出来たばかりのイオンショッピングセンターの横を通って本町通りへと進んでいきます。

(コメント:門脇篤